01-コラム

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滞りを解消する

物事を成就するには心で強く思うことが不可欠です。しかし実際には、強い思いで物事にあたっているはずなのに、ボタンの掛け違いのように物事が上手く運ばなくなることがあります。「こんなに一生懸命にやっているのに、なぜ上手くいかないのだろう」そう疑問...
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リーダーは形のないものをみる

技の稽古において、相手が自分に攻撃してくるとき、相手の身体をみていると、反応が遅れて相手を投げることができません。「形あるもの」にフォーカスしているとうまくいかないということです。相手の「身体」が動く前に、必ず相手の「心」が先に動いています...
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今日の結果、明日の結果

藤平信一です。本年も全日本心身統一合氣道競技大会を無事に開催することが出来ました。この競技大会の目的は「技の優劣を競い合うこと」ではありません。「心身統一の深さを競い合う」ことが目的です。つまり、「持っている力をどれだけ発揮出来るか」を競う...
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なぞらない

藤平信一です。先日、ご縁があって市川染五郎さんの歌舞伎を鑑賞しました。一日で3つの異なる演目を三週間近く行っているわけですから、体力・精神力という土台がなければ出来ないことです。その鍛え方に感銘を受けました。「毎日同じことをしていて飽きるこ...
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挨拶の意味

藤平信一です。つい先日、日本国内でのこと。ある場所で、道着姿のお子さんを見かけました。同じく道着姿の大人が「こんにちは」とお子さんに声をかけましたが、お子さんはチラッとその人を見て、挨拶をせずに行ってしまいました。大人は苦笑いしていました。...
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どうしたら話が上手になるか

藤平信一です。近年、空前の落語ブームのようです。NHK教育の番組「超入門!落語THEMOVIE」もその一つでしょう。落語は一人で何役も演じながら聞き手の想像をかきたてます。そんな落語の演目をあえて映像化したユニークな番組です。噺家さんのしゃ...
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車の運転

藤平信一です。私は藤平光一宗主の内弟子として学びました。内弟子時代は毎日、宗主のお供で車の運転をさせて頂いていました。さらに、週に一度は東京・栃木間の移動があり、高速道路がまだ不便で片道3時間くらいかけて移動していました。短い距離であれば氣...
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万能薬を求めない

藤平信一です。様々なメディアで情報発信される中で、情報の質というものが、近年は偏ってきているように感じます。「こうすればこうなる」という単純な情報だけが溢れていて、「なぜそうなるのか」「本当にそうなのか」という検証がなく対症療法的になってい...
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緊張感

藤平信一です。大事な場面。緊張感によって思うように力を発揮出来なかったという苦い経験を、誰しもが持っているのではないでしょうか。しかし、本来は「緊張感」とは悪いものではありません。実際のところは緊張感によって集中力を発揮することが出来ます。...
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大自然と氣

藤平信一です。「氣」というと、よく分からない怪しいものと捉える方がいます。かくいう私も例外ではありませんでした。理系で学んでいた私は、「科学で証明を出来ないもの」は信じられず、「氣というものがある」という前提で学ぶことは出来ませんでした。そ...
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道とは

藤平信一です。 「心身統一合氣道」に限らず、日本には「道」のつく学びがあります。「道」の解釈は無限にありますが、私は文字通り「道(みち)」と捉えています。「道」は永続性を表しています。道は未来に向けて連綿と繋がっています。もし、途中で切れて...
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聴く・伝える・反応する

藤平信一です。 昔から、人間が抱える最大の問題は「人間関係」と言われています。始めから壊れている人間関係もありますが、多くの場合、始めは良好で、些細なことをきっかけに「ボタンの掛け違い」の如く悪化するものです。組織の長として、私は人間関係の...
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生活の中の訓練

藤平信一です。私の本業は心身統一合氣道の指導・普及と指導者の育成です。一年を通じて最も多くの時間を使います。さらに、心身統一合氣道を世の中に広く知って頂くため、本を書き、取材を受け、外部の講演・講習で「氣」の指導をしています。ロサンゼルス・...
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氣が出ている

藤平信一です。握手を思い浮かべて下さい。相手との距離、手を出す位置やタイミング、視線を向ける先など、私たちはどのように決めているでしょうか。多くの場合、無意識のうちに決めています。むしろ、どのくらいの距離で握手をしたら良いかを考えた瞬間に、...
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統一体

藤平信一です。我々の動作の多くは無意識が行っています。この場合の「無意識」とは「不用意」の意味ではなく、自覚していない意識を指しています。慶應義塾大学大学院の前野隆司教授との対談(『無意識の整え方』に収録)で、脳の活動において、「意識を司る...