ポール・ケアホルム展

お誘いを受けて「ポール・ケアホルム展」に行って来ました。

ポール・ケアホルム(1929~1980)は、20世紀にデンマークで活躍した家具デザイナーです。この展覧会は、長年にわたって椅子の研究と収集をしてきた織田憲嗣氏のコレクションを中心に、ケアホルムの主要作品が揃うめずらしい企画展で、実物を見ることができる貴重な機会です。

展覧会は3章構成、第1章「ORIGINS  木工と工業デザインの出会い」、第2章「DESIGNS  家具の建築家」、第3章「EXPERIENCES 愛され続ける名作」に分かれています。圧巻は第2章で、ケアホルムの初期から晩年までの家具が年代順に50点近く紹介されています。

最後の「ルオー・ギャラリー」での常設展示は、汐留美術館が所有するジョルジュ・ルオー(1871〜1958)の作品を、ギャラリーに設置されたケアホルムの椅子に座って鑑賞できるようになっています。数々の椅子を見るうちに座りたくなっていたところで、座り心地も最高でした。

今回の展覧会は、入口‎と出口が同じ場所にあります。始めは不思議に思いましたが、一通り見終わった後の帰り道で、もう一度、すべての作品を見直すことになります。そこでも新たな発見があって面白かったです。この動線では週末や祝日に入場制限がかかるのも仕方ありません。

この展覧会は、9/16(月)までパナソニック汐留美術館(東京)で開催されています。

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