大阪での指導の前に、ザ・シンフォニーホール(大阪)で開催された「小林愛実ピアノ・リサイタル」に行って来ました。クラシックピアノに関心のある方で知らない人はいないであろう小林愛実さんの演奏をようやく体験できました。
《プログラム》
シューベルト:即興曲集 D935 op.142
シューマン:子どもの情景 op.15
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 op.58
ショパン:ノクターン第20番(遺作) ※アンコール
シューベルトの即興曲集(D935)の第2曲は以前に弾いたことがありますが、小林さんの演奏を聴いて「こういう曲だったのか」と初めて触れる感覚になりました。ショパンのピアノ・ソナタ第3番の第4楽章は極めて演奏が難しい曲ですが、それを全く感じさせない雄大な演奏でした。
全体を通して澄み切った音色、繊細で豊かな表現が深く心に残りました。曲の最後で無限小に音が静まっていく様子は、まるで「祈り」のように感じました。