東京都美術館(東京・上野)で開催されている「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」に行って来ました。会期も終盤ともあって、平日にもかかわらず、会場はたいへん混雑していました。
田中一村は1908年栃木生まれ。東京、千葉と拠点を移し、50歳のときに奄美大島に単身で移住。紬織の染色工として働きながら、奄美の自然を観察し、色彩豊かな絵画を描き続けました。
この展覧会では、東京時代・千葉時代・奄美時代、それぞれの時代に分けて展示されていました。最大規模の回顧展と名乗るだけあって、約250点もの展示は圧巻でした。
花鳥画だけでなく風景画もたいへん印象的で、繊細な色彩によってその土地の雰囲気まで伝わってきます。形があるものを忠実に描かれているだけでなく、形のない氣まで表現されています。
そんな田中一村の絵画が好きで、2021年に千葉市美術館で開催された「田中一村展」にも足を運びました。いつの日か、奄美にある田中一村記念美術館にも行きたいと考えています。
この展覧会は12/1(日)まで東京都美術館で開催されています。