東京の広尾にある山種美術館で開催されている「東山魁夷と日本の夏」に行って来ました。
日本画家・東山魁夷(1908〜1999)は日本の四季を描いたことで知られています。この展覧会では山種美術館が所蔵する東山魁夷の作品が総て公開され、スケッチや下絵も展示されています。
山種美術館の展覧会のテーマ設定は個人的に趣味に合っていて、今回も「東山魁夷と日本の四季」「日本の夏」と二つのテーマで構成され、東山魁夷以外の作家による浮世絵から近代や現代の日本画もあり、全体としてバランスが良い展示だと感じました。
東山魁夷の京洛四季の連作4点《春静》《緑潤う》《秋彩》《年暮る》がお目当てでしたが、中でも《年暮る》は、東山魁夷の定宿だった現在のホテルオークラ京都から雪が降りしきる大晦日の京都の街並みを描いたもので、「東山魁夷ブルー」と言われる微妙な青の濃淡に驚嘆しました。
この展覧会は山種美術館で9月23日(月)まで開催されています。