
岡山での仕事から足を延ばして、香川県の豊島(てしま)にある豊島横尾館に行きました。
岡山駅から宇野駅まで電車(JR)で約50分、宇野港から家浦港(豊島)まで旅客船で25分。瀬戸内国際芸術祭2025の期間中で旅客船は満員で乗れないこともあり、旅客船の便数も限られています。「不便というありがたさ」と書いたばかりですから不便を楽しまなければ……。
豊島横尾館は家浦港から徒歩5分くらいなので、島に着いてしまえばアクセスは良好です。
横尾忠則さんの作品には「境界」を感じません。過去・現在・未来も、生と死も、作品と作品も、そして、豊島横尾館では建築と作品の境界がありません。人によって感じ方が大きく異なるとは思いますが、一体となった空間に何ともいえない不思議な居心地の良さを感じました。
豊島横尾館の後は、島の巡回バスを利用して豊島美術館にも行きました。芸術祭の期間は増便しているとはいえ満員で乗れないこともあります。帰りの旅客船に間に合うかどうかもヒヤヒヤです。これが島旅の醍醐味なのでしょう。何とか、その日のうちに岡山駅に戻れました。
瀬戸内海の島はいろいろ回りましたが、豊島は初めてでした。巡回バスの車窓から見える視界が広がった海の光景が忘れられません。次は真夏でない時期に自転車で回りたいと思います。