ケイト・リウ&エリック・ルー ソロ&デュオ・リサイタル「ショパン・ナイト」

横浜での予定の後に空き時間が生じて、運良くチケットを確保できたので、横浜みなとみらいホールで行われたケイト・リウさんとエリック・ルーさんのソロ&デュオ・リサイタルに行きました。いずれも2015年のショパンコンクールの受賞者で、世界的に活躍するピアニストです。

一台のグランドピアノで、二人のピアニストが奏でる音色の違い。音色の異なる二人のピアニストが二台のグランドピアノで一つの曲を奏でる。とても面白いリサイタルでした。

曲目はこんな感じでした。

【前半】ピアノ・ソロ
●エリック・ルー
ショパン:ポロネーズ 第5番 嬰へ短調 Op.44
ショパン:ポロネーズ 第9番 変ロ長調「遺作」 Op. 71 No.2
ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
●ケイト・リウ
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調「葬送」 Op.35

【後半】ピアノ・デュオ
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448
ショパン:2台のピアノのためのロンド ハ長調 Op. 73

【アンコール】ピアノ・デュオ、連弾
クルターグ:ピアノ連弾のための《J.S.バッハの神の時こそいと良き時 (BWV 106)》
ブラームス:16のワルツ Op.39-15 変イ長調

モーツァルトもショパンも息の合った素晴らしい演奏でした。「相手に合わせる」という意識だと合わない。相手が発する音ではなく、氣をみていると自然に合う。ピアノ・デュオに限らず、何事においても「一体となって行う」ことは、本当に奥が深いと思います。

アンコールの最後の曲は、連弾(一台のピアノを二人で弾く演奏)でした。ブラームスのワルツ集は元々、連弾用に書かれたもので、後に独奏やピアノ・デュオのために編曲されました。リサイタルで連弾を聴くのは初めてでしたが、美しい旋律、どことなく感じる切なさが心に残りました。

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