《音声付き》氣の滞りを持たない

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新型コロナウイルスの感染抑制のため、緊急事態宣言が発令され、現在では対象地域が全国に拡がっています。

緊急事態措置の期間も延長される可能性が高く、ここしばらくは様々な自粛のなかで生きていくことになります。

人間は、日頃当たり前のように出来ていることが出来なくなると、無意識のうちに氣が滞ってしまいます。

氣が滞ると心を自在に使えなくなり、心の働きが鈍くなっていくのです。

多くの人は、こんな社会情勢だから「前向きでありたい」と願っています。しかし、ただ願うだけでは、それは実現しません。

それには、氣の滞りを持たないことが大切です。

心身統一合氣道の稽古は、「氣を出す」ことを目的としています。

緊急事態措置の期間は全国の総ての道場で稽古を休止しています。

感染拡大を防ぐことは社会の一員としての当然の責務ですが、本来の活動目的を果たせないままでは存在意義がありません。

そこで、本部道場(東京)では4月から新たにオンライン稽古を始めました。この1ヶ月間で、延べ1,000人を超える皆さんがオンライン稽古に参加されました。

520畳ある天心館道場(栃木)と異なり、本部道場は限られたスペースなので、これは平時よりもかなり多い人数です。

日頃学んでいることを「今こそ実践しよう」とする積極的な姿勢に、指導させて頂く立場として、私はたいへん感銘を受けました。

オンライン稽古では、心身統一合氣道の根幹である「氣」に基づき、氣の体操法・氣の意志法・氣の呼吸法を重点的にお伝えしています。

これらは、氣の滞りを持たないための具体的な方法だからです。

氣の体操法は、主として身体の面から氣の滞りを予防します。英語では「Ki Exercise」と表現します。

氣の意志法は、主として心の面から氣の滞りを予防します。英語では「Ki Meditation」と表現します。

氣の呼吸法は、呼吸を通じて氣の滞りを予防します。英語では「Ki Breathing」と表現します。

心身は一如なのですから、本来は「心だけ」「身体だけ」という訓練は存在しません。「主として」とは、心と身体のどちらに目を向けるかという意味です。

氣の呼吸法に関しては、藤平光一先生のご著書『氣の呼吸法』(幻冬舎文庫)がありますので、是非ご活用下さい。

私は藤平光一先生から「今をみて、今を生きる」ことを教わりました。

新型コロナウイルスの感染が始まる前に戻ることは出来ません。戻ることを期待して何もしないのは「過去をみて、過去を生きる」ことです。

今をみて、受け入れ、適応することで私たちは生き残ることが出来ます。周囲は出来ないことだらけでも、今の自分に出来ることは必ずあります。そこに全力を尽くすことで、未来が拓かれて行きます。

その原動力となるのが「氣が出ている」ことなのです。

この逆境を精神論だけで乗り越えていくことは不可能です。何よりもまず、日常生活において氣の滞りを持たないことが重要であり、氣が出ているから「前向きな心」であり続けることが出来ます。

特に、私たち指導者は、日頃「氣を出す」ことを教えているのですから、今こそ、自らそれを実践するときです。

《音声はこちら》

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