
NHKワールド番組「Medical Frontiers」の取材を受けて、その放送が始まりました。
日本に造詣が深いオーストラリア人の女性レポーターが来られて、心身統一合氣道の「姿勢」や「呼吸」を体験していただきました。
お互いに日本語と英語が入り交じったやり取りとなりましたが、理解力のたいへん高い方で、撮影はとてもスムーズに進みました。
「心身統一合氣道の特徴は何ですか?」
こういった取材の機会では、必ず尋ねられる質問の一つです。
心身統一合氣道は「心身統一道」に基づいた合氣道です。心身統一道の目的は、持っている力を発揮できるようになることで、臍下の一点に基づいた「土台づくり」を大事にしています。
自然な姿勢には自然な安定があります。力みのないバランスが取れた姿勢だからこそ、ベストパフォーマンスを発揮することができます。
自然な身体の使い方は日常生活でに大事で、日々の家事でも身体が疲れが著しく軽減します。
土台づくりでは、「身体」の面だけではなく「心」の面も重要です。バランスの取れた姿勢であっても、プレッシャーやストレスにより、意識が上ずってしまうと台無しになります。
例えば、人前で話をするときに上ずってしまうと、頭が真っ白になって、せっかく準備したことが全く出て来なくなることがありますね。
「臍下の一点に心を静める」ことを訓練によって身につけることで、「ここ一番」という大事な場面で持っている力を発揮できるようになるのです。
こういった理由から、様々な分野の最前線の方が学びに来られています。
間違われやすいのですが、合氣道の技がそれぞれの分野で直接的に活きるわけではありません。心身統一道の「土台づくり」によって、持っている力を発揮できるようになるのです。
当たり前のことですが、野球の技術は野球の練習で、ゴルフの技術はゴルフの練習で養われます。正確に言えば、心身統一道の稽古は、身につけた技術を本番で発揮するための稽古です。
近年、力士の皆さんが心身統一道を学んでいます。力士の力はとても強いですが、その力を発揮できるかは別問題です。盤石な土台で、無駄な力を抜くことで力を出せるようになります。
また、演奏家の皆さんも学んでいます。臍下の一点に心が静まることで、自分が奏でる音を聴くことができます。盤石な土台で、無駄な力を抜くことで楽器を自在に扱うことができます。
経営者の皆さんは、厳しい局面でも心を静めて、正しい判断ができるように学んでいます。
心身統一合氣道の稽古は、心身統一道に基づいて技を練り込みます。そのため、怪我を心配して躊躇される方がいます。ごもっともですが、心身統一道ではその心配は全くありません。
持っている力を発揮したいという方には、ぜひ体験にお越しください。