04-メールマガジン

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目先にとらわれない

私が内弟子修行していたときの話です。 最初の年は、稽古の時間よりも掃除の時間が圧倒的に長く、「掃除するために内弟子になったわけではないのに」と思っていました。 そんな心の状態が「氣」で伝わってしまったのでしょう。あるとき、藤平光一先生に呼び...
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臍下の一点とは何か

このコラムは中学生の皆さんも読んでいると聞いていますので、奥行きのあることをどうしたら平易に伝えられるか、いつも工夫しています。 その観点では、今回の内容は「難易度が高い」「専門的」と感じるかもしれませんが、とても大事な内容なので整理してお...
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人の影響は双方向

昨年、東京大学先端科学技術研究センターの教授の西成活裕先生が、「イグ・ノーベル賞」を受賞されました。 イグ・ノーベル賞は、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる賞で、世界的に注目されています。その多くが専門雑誌に掲載される...
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心から悲しむ

心身統一合氣道の技の稽古で、最も重要なのは「土台づくり」です。 土台となる姿勢が乱れていては、相手を導き投げることはできません。相手を投げるより前に、まず自分の土台を整えることです。 臍下の一点に心を静めると、心の状態も身体の状態も盤石にな...
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学び続ける

いま、ある企画で野球の広岡達朗さんと何度も対談を重ねています。 来年2月9日に90歳を迎える広岡さんは、現在も精力的に活動されていて、「どうしたらその人が持っている力を引き出せるか」を日々、研究し続けていらっしゃいます そんな広岡さんは、日...
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息心の行

今回は先日発売された新著『心と体が自在に使える「気の呼吸」』で、ページ数の関係から割愛したテーマです。心身統一合氣道の稽古の一つに、50年近く継続している「息心の行(そくしんのぎょう)」というものがあります。 取っ手の付いた鈴を振りながら、...
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氣合い

私は心身統一合氣道の継承者です。継承者として指名される前に、先代の藤平光一先生から幾つか課題を出されました。その最後の課題が「氣合い」でした。当時、藤平光一先生の生家の代官屋敷には広い竹林がありました。そこに木剣を持っていき、剣を構えた状態...
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不動心

嫌なことを言われ、それが氣になって目の前のことに集中できない。誰でもそんな経験があるのではないでしょうか。一つのことにとらわれると、他のことに心を使えなくなってしまう。この状態を「心が停止している」といいます。心身統一合氣道の技の稽古でも、...
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全身で捉える

私には、子どもの頃からお世話になっている歯科医の先生がいます。 先日、クリニックでの検診でたまたま一緒になった方で、全盲の大学教授(心理学:聴覚振動知覚)をご紹介頂きました。 明るく朗らかな方で、すぐに打ち解けて話をさせて頂きました。NHK...
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肌で感じる

昔から「肌で感じる」という言葉があります。国語辞典では「実際に見聞きしたり体験したりして感じとる」とあり、日常生活でもよく使われる言葉です。 実際に、肌の感覚は極めて重要です。 例えば、足裏の情報。私たちは足裏からの情報で、無意識のうちにバ...