オーディエンス(ナショナル・シアター・ライブ)

お世話になっている方からの勧めで、TOHOシネマズ日比谷にて上映中のナショナル・シアター・ライブ『オーディエンス』を観てきました。2014年の日本初公開時にも大きな話題を呼んだ名作の待望のアンコール上映です。

本作は、エリザベス2世が在位60年間にわたり歴代首相たちと行った、記録も公開も禁じられた「謁見(オーディエンス)」の裏側を描く舞台です。脚本は映画『クィーン』やドラマ『ザ・クラウン』のピーター・モーガンです。徹底的なリサーチに基づく巧みな脚本により、君主としての誇りと葛藤が鮮やかに描き出されています。

シリアスな政治劇でありながら、台詞の端々にウィットに富んだユーモアや人間らしい本音が溢れており、引き込まれました。主演ヘレン・ミレンの、女王陛下そのものとしか思えない圧倒的な演技力は、2時間強という時間を一瞬に感じさせるほどでした。劇中に登場する犬たちまで見事な名演(?)を見せてくれます。

事前にNetflixの『ザ・クラウン』を視聴していたため、現実をモチーフにしたフィクションの世界へと、より深く没入することができました。スクリーン越しでもこれほど圧倒されるのですから、劇場空間で観ていたら、謁見の場に立ち合うほどの臨場感だったのでしょう。

初めてのナショナル・シアター・ライブでしたが、他の作品にも興味が湧いてきました。

『オーディエンス』は、全国の映画館で2026年5月1日(金)から順次公開されています。

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