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東京ステーションギャラリーで開催されている「生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った」に行って来ました。このギャラリーは東京駅の丸の内北口の構内にあり、移動で東京駅を利用する際に、ちょっとした時間で立ち寄ることができるので有り難いです。
宮脇綾子さん(1905-1995)はアプリケ作家として知られています。布と紙で美しく独創的な作品を生み出しました。野菜や魚など日々の生活で主婦として目にしたものを精細に観察して生み出された作品は、色彩豊かでデザイン性が高く、一つ一つに宿る命を表現しているようです。
アプリケという制約のある手法なのに、絵画に勝るとも劣らない豊かな表現に驚嘆しました。重ねられた布と紙が立体感を生み出し、一つとして同じ物が存在しないことを形と色彩で表現されています。そういった作品に触れて「観察するとは何か」を深く考えるきっかけとなりました。
心からお薦めしたい素晴らしい展覧会です。3月16日(日)まで開催されています。2月23日(日)午前9時00分からNHK Eテレの「日曜美術館」で宮脇綾子さんが特集されます。