今回は私自身の「決意」の話です。
緊急事態宣言が発令された4月に、オンラインでの稽古を始めました。
最初こそ、道場での稽古の代わりとして提供しましたが、道場での「感覚を伴う稽古」に勝るはずもありません。
しかしその後、試行錯誤するうちに、オンラインだからできること、もっと言えば、オンラインでなければできないことがあると氣がつきました。
それを体現すべく、秋のオンラインイベントの企画を立てました。
課題はたくさんあったことと思いますが、500名を超える参加者は、オンラインが持つ可能性をお感じになったようです。
私自身も確かな手応えを感じました。
オンラインで特に重要なのは、遠い地域からでも参加できることです。
講習会は首都圏や地方の大都市で開催しますので、コロナがなくても、遠い地域の方は、頻繁に参加することは難しい環境にあります。
オンラインを始めて、今までであれば年2回、指導者稽古に参加できていたところ、月2回、参加できるようになった指導者もいます。
心身統一合氣道を普及する上でのボトルネックは、指導者の数にあります。現在、日本全国で350名の指導者がいますが、指導者を育成するためには、現地まで行って指導するほかありませんでした。
それには膨大な時間と労力を要します。
勿論、今後もそれは変わりませんが、オンラインを併用することで、地域を選ばずに指導者の育成ができるようになります。
そこで私は、5年かけて全国の主要な市町村に新たに教室を開設し、日本全国どこにお住まいでも、心身統一合氣道の稽古をできるように、指導者の育成に取り組むことにいたしました。
そのためには、現在の三倍の1,000名の指導者が必要です。
海外についても、現在24カ国に心身統一合氣道の道場がありますが、5年かけて三倍に拡げていきたいと思います。
新型コロナウイルスという逆境に直面し、新たな方向を模索した結果、未来に向けて氣が通った感じがいたします。
心を決めましたので、これから実現して参ります。
心身統一合氣道会は、ソーシャルメディア利用ガイドラインを設け、SNSを用いた情報発信に積極的に取り組んで参ります。
その一環として、私の対談動画の一部も公開することになりました。
記念すべき最初の動画は、野球評論家の広岡達朗様です。
広岡さんは現在88歳、現役時代は読売ジャイアンツの名ショートとして活躍され、監督としてヤクルトスワローズ、西武ライオンズをそれぞれリーグ優勝・日本一に導かれました。
野球界における藤平光一先生の最大の理解者であり、心身統一合氣道の稽古もしっかりされました。
広岡さんというと「厳しい」イメージをお持ちかもしれません。
実際の広岡さんはよく笑い、物事に対して極めて柔軟で、常に好奇心を持って深く探求される方です。真の教育者であり、これまで多くの野球人を育ててこられました。
そんな広岡さんとの貴重な動画です。
YouTubeの心身統一合氣道会公式チャンネルでご覧頂けます。今後も続々と公開しますので、ぜひチャンネル登録をお願いいたします。