全国各地に稽古場を

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一都三県で緊急事態宣言が発令されました。報道によれば、今後、対象地域がさらに拡大すると言われています。

心身統一合氣道会では、「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」に基づきまして、道場教室責任者の判断で稽古を実施します。

外出自粛要請に基づき、稽古の休止や時間帯の変更などが生じる可能性があります。皆様にはご理解をいただきたくお願いいたします。


昨年の緊急事態宣言では、全国の道場の活動を休止しました。

たいへんな危機感を覚えた私は、詳しい方からZoomの情報を入手し、さっそく、本部道場で50名規模のオンラインでの稽古を始めました。

その後、一つずつ新たな試みにチャレンジして、2ヶ月経った頃には、複数の道場で500名規模の稽古をできるようになりました。

当初は道場・教室で稽古できない代わりとして機能していましたが、道場・教室での稽古が再開されるにあたり、手応えがなくなりました。

オンラインの稽古が道場の稽古の代用であるならば、それは当然のことでした。そこで、「オンラインでもできる」から「オンラインだからできる」に、実施方法や稽古内容を見直すことにしました。

例えば、遠方から参加される皆さんは、交通費と移動時間をかけて稽古に参加なさっていました。オンラインであれば、その制約がまったくなく参加することができます。実際に、オンラインの稽古に参加される方は遠方の皆さんが多いです。

例えば、介護で時間を取れない皆さんが稽古に参加するためには、行き帰りの時間を含め、半日は確保しなければいけませんでした。オンラインであれば、端切れの時間でも活用することもできますし、オンデマンド配信を活用すれば自由な時間で学ぶことができます。

勿論、道場での稽古でなければ伝わらない内容もありますが、オンラインで伝わる内容は、オンラインに集約することによって、結果として、道場での稽古がさらに充実することも分かりました。

私たちは、「これまで続けてきたこと」を何の疑問もなく継続しますが、新型コロナウイルスの影響により、「なぜこれを行うのか」を熟考して、一から取り組むことがいかに重要かを学びました。これほどの世界的な危機でなければ、できなかったかもしれません。

先週末は、「心身統一合氣道会 鏡開き」をオンラインで実施しました。

緊急事態宣言が出されるなか、日本全国から500名の皆さんが参加し、さらに、アメリカ・ロシア・ヨーロッパ諸国・オーストラリア等から、主要な指導者80名がゲスト参加しました。

これも「オンラインだからできる」ことの一つです。自宅から参加する方も、道場に集まって中継形式で稽古する方もいました。

心身統一合氣道の稽古の目的は「氣を出す」ことであり、その目的の達成のため、オンラインが極めて重要な機会となりました。新型コロナウイルスの感染拡大している国で活動する指導者は、久しぶりに他の国々の指導者と交流できて氣が出たようです。

今年は1,000人規模のインターナショナルなイベントを企画しています。今回のオンラインでの鏡開きは、その試金石となりました。

近い将来、世界中から10,000人規模で集まるイベントを開催したいと思います。そして、新型コロナウイルスが収束した後、開催延期となっている「ワールドキャンプ」を日本で開催し、520畳ある天心館道場で共に稽古したいと思います。

新型コロナウイルスの影響により、氣を滞らせてしまう方が多くいます。氣が滞ると前向きに心を使うことができなくなります。こんな社会情勢だからこそ「氣を出す」ことが重要なのです。

心身統一合氣道の稽古で「氣を出す」ことによって氣の滞りは解消します。そこで、私は全国の主要な地域に新たに稽古場を設けることを決めました。日本のどこにいても、心身統一合氣道を稽古できる環境を整えて参ります。

専用の道場をつくるには、それなりの準備と期間を必要としますが、心身統一合氣道を稽古する「場」であれば機動性をもって増やせます。

実現するためには、現在の3倍の稽古場を必要とします(現在は350箇所)。特に、指導者の育成がもっとも重要です。オンラインの可能性を模索することによって、現実的なものになりました。現在ではオンライン指導者稽古を実施し、多くの指導者が参加しています。

5年間で達成することを目標としています。

海外に関しては24カ国に道場がありますが、国により新型コロナウイルスの影響が大きく異なり、状況を注視しながら、日本国内と同様に新たな稽古場を増やして参ります。海外の場合、オンラインがさらに重要な役割を果たすのは間違いありません。

皆様にはこれから宜しくお願い申し上げます。

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