心身統一道とは

 

心身統一合氣道とは、「心身統一道」を土台とした合氣道です。

心身統一道は、人間が本来持っている力を最大限に発揮するために、心と身体を磨くことを目的としています。

スポーツ・芸術・ビジネスなど、様々な分野で私は指導していますが、その皆さんに、心身統一合氣道の技を教えているのではありません。心身統一合氣道の根幹である「心身統一道」をお伝えしています。

K-1スーパーライト級現チャンピオンの大和哲也選手もその一人です。合氣道の技がそのまま格闘技で活きるというよりも、大事な場面でしっかり力を発揮できるように、大和選手は鍛錬をしています。

どの分野においても、持っている力を発揮できることが最重要です。どれだけ能力が高くても、技術を持っていても、いざというときに、力を発揮できなければ意味がありません。

そのため、多くの人が心身統一道を求め、日々、稽古をしています。

心身統一とは「天地と一体である(氣が出ている)」ことを指します(心と体が一つであることは「心身統一」ではなく、「心身一如」と言います)。

心身統一した状態を「統一体(とういつたい)」と言います。統一体で物事を行うことにより、持っている力を発揮できます(統一体の詳細に関してはは過去の記事をご参照ください)。

心身統一道では、様々ことを学びます。

統一体による呼吸が「氣の呼吸法」
統一体による瞑想が「氣の意志法」
統一体で行う運動が「氣の体操法」
統一体で行う手当てが「氣圧法」

特別なメソッドとして理解されやすいのですが、そうではありません。

氣の呼吸法を例に説明すれば、狭義における「氣の呼吸法」はやり方を指すことがありますが、広義における「氣の呼吸法」とは、統一体で行う呼吸全般を指します。

統一体で行えば、普段の呼吸も、発声の呼吸も、すべて氣の呼吸法なのです。つまり、統一体であることが重要で、人間が本来持っている力が発揮できれば、いつでも誰でも出来るものです。

そもそも「氣の呼吸法」は、統一体で心地良く呼吸するだけなのです。藤平光一先生は広義を教えましたが、それを狭義で捉えてしまうと本当のところが会得できなくなります。

先月には「夏のオンライン特別講座(心身統一道 集中特訓)」を実施して、本来の(広義における)心身統一道をお伝えしました。

心身統一道の稽古の特徴の一つは、年齢やジェンダーに関係なく、どなたにもできることです。

学生の頃に心身統一合氣道を一生懸命に稽古し、社会人になったり、家庭を持ったりして忙しくなると、稽古を続けるのは難しいようです。

しかし、何かのきっかけで思い出して、再び稽古を始めたいという人が、年々増えて来ています。

お子さんと一緒に始めたり、仕事を引退してから再開をしたり、理由も環境もそれぞれですが、皆さん、活き活きと活動なさっています。

稽古を再開した感想をお尋ねすると、学生の頃はとにかく合氣道の稽古に励み、心身統一道の意義を深く考える機会がなく、人生経験を積んで「氣を出す」ことがいかに重要か理解した、と言われます。

人生には色々なことがあります。ときに、逆境に直面することもあります。そんなときこそ、道場の稽古で身につけた「氣を出す」ことが役立ち、また稽古をしてみたい、という思いにさせるのかもしれません。

中には、セカンドキャリアで指導者を目指して学び始める人もいます。会社を退職し、時間が出来たら教室を開くことを目指しています。

心身統一道の活動は年齢には全く関係がありませんので、人生100年時代に、生涯にわたって人や社会に役立つことができます。

2023年10月から、心身統一合氣道会の本部道場(東京)において、「心身統一道」に特化した新しいクラスを実施いたします。

合氣道の稽古は無理、と諦めている皆さんにも心からお薦めします。この機会に、ぜひ心身統一合氣道会で稽古を始めてみませんか。

すでに稽古をされているいる会員の皆さんで心身統一道の理解をさらに深めたい方は、ゲスト参加の仕組みでぜひ参加されませんか。

お問い合わせは、心身統一合氣道会 本部事務局にて承ります。

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