04-メールマガジン

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角度を変えてみる

私は子どもの頃、12年ほどピアノに触れる機会がありました。藤平光一先生のお弟子さんにピアニストがいらして、直に教えて頂いていました。私には勿体ない先生で、不良生徒でしたが、そのときに教わったことが今になってようやく理解出来るようになってきま...
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洗心の行

「洗心の行」は寒中で水をかぶる行(ぎょう)です。元々は先代の藤平光一宗主が、新しい一年を迎えるタイミングで、生家である代官屋敷の堀に入っていたのが始まりです。それをみていた弟子が一人、また一人と「自分もやりたい」と増え、堀に入りきらなくなっ...
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心を決める

藤平光一宗主は私の師匠であり、父でもあります。ひとたび「師匠と弟子」という関係になると、「親と子」ではなくなり、「親父」や「お父さん」と呼ぶことは全くなくなります。振り返ってみると、親子関係であったことを懐かしくさえ感じます。親子時代のこと...
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静止と停止

藤平信一です。相手が力いっぱい自分の手首をにぎって、押さえるとしましょう。そうすると、持たれたところ(=手首)に意識を取られてしまい、持たれたところから動こうとして、動けなくなってしまいます。しかし、冷静になってみれば、持たれているのは手首...
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何が問題か

藤平信一です。今回はビジネスのフィールドの話です。いま心身統一合氣道の学びは、日本を代表する大きな企業の幹部育成の研修で、本格的に取り入れられています。バブル景氣の頃は、めずらしさで取り入れる会社が多かったようですが、現在では、明確な目的を...
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固まらない

藤平信一です。大学の一般教養の授業で学生と関わるようになって20年になります。10年前、もしくは20年前の学生と、現在の学生を比べてみると、確かに、感じ方・捉え方・考え方には変化があるように感じます。ただ、良く言われる「昔の学生と比べて今の...
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小さな滞りが大きな滞りを生む

藤平信一です。内弟子時代、掃除に明け暮れたことが習慣になったようで、私は今でもよく掃除をします。ホコリというものは面白いもので、小まめに掃除しているとひどくは汚れません。計画的に掃除していれば、大掃除をする必要もありません。しかし、大した汚...
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向かい合う

藤平信一です。心身統一合氣道の技の稽古において「ぶつかる」という感覚があります。技において「相手をこう投げよう」「相手をこう動かそう」として、自分のなかに結論を持った状態で相手と接すると生じる感覚です。ひとたび、これが生じると、相手を導き投...
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滞りを解消する

物事を成就するには心で強く思うことが不可欠です。しかし実際には、強い思いで物事にあたっているはずなのに、ボタンの掛け違いのように物事が上手く運ばなくなることがあります。「こんなに一生懸命にやっているのに、なぜ上手くいかないのだろう」そう疑問...
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リーダーは形のないものをみる

技の稽古において、相手が自分に攻撃してくるとき、相手の身体をみていると、反応が遅れて相手を投げることができません。「形あるもの」にフォーカスしているとうまくいかないということです。相手の「身体」が動く前に、必ず相手の「心」が先に動いています...